2015年06月03日

Windows 10に無償アップグレードした後リカバリしたら?

Windows 10無償アップグレード予約が始まりましたが、まだ提供開始前のため不明な点が多いですね。

今一番気になっているのが、一度Windows 10へ無償アップグレードしたPCをWindows 7や8.1にリカバリ(もしくはメーカー修理など)で戻した場合、1年間の無償アップグレード期間終了後も再度Windows 10環境で利用する事が可能なのかという事。

Microsoftの公式情報にはまだそれらしい情報はなさそうですが、たとえば

 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150122_684843.html

の記事によると、

一度アップグレードした機器は「端末が寿命を終えるまで」無料でサポートされるとしている。

との情報がありますので、「端末が寿命を終えるまで」、つまり、修理や修復が不可能な致命的な故障に至るまでは利用が可能であるともとらえられるように思います。
※単純に無料でサポートされるだけであるということかもしれませんが。

※その後
Windows 10に無償アップグレードした後リカバリしたら?(2)


また、今回の無償アップグレード実行時に、Microsoftアカウントが必須になるのかどうかでも状況が変わってきそうな気がします。

たとえば、Office Premiumのライセンス管理方法を考えてみると、ライセンス認証するにはとにかくMicrosoftアカウントが必要(=インターネット接続が必須)であり、認証したPCとOffice Premium、Microsoftアカウントが紐付けされます。

また、紐付けされたPCが故障するまでは常に最新のOfficeが使用可能とのことです。
※現在Office Premiumは内部的にはOffice 2013ですが、将来新バージョンがリリースされても、認証したPCが故障しない限りは常に最新版にアップグレードができる。

そして、一度紐付けされた場合、原則解除もできない、再インストールは当初認証したPCのみしか受け付けない、Microsoftアカウントが不明になってしまった場合や、Microsoftアカウントに2年以上サインインせず(未使用で)アカウントが削除されてしまった場合は再インストールすることができない状態になります。
※OEM版は認証したPC以外(付属していたPC以外)ではそもそも使用できない契約ではありますが、過去のOfficeではライセンス違反ですが事実上転用もできていました。

また、Windows 8からWindows 8.1へのアップグレード時にはMicrosoftアカウントが必要でしたので、今回も同様の仕組みになるように考えられます。

このようなライセンス管理がWindows 10でも実施されるとすると、一度紐付けがされていれば将来リカバリしてWindows 8.1等の環境に戻ってしまっても、Windows 10へアップグレードして使用していた事実は確認できるように思いますので再度Windows 10環境に戻すことができるのではないかと考えられます。

とりあえず、Windows 10へアップグレードした環境でOS丸ごとイメージバックアップを取得しておけば問題は無いと思いますが、Windows 10への無償アップグレードが手当たり次第展開されている現状から考えると、こういった知識の無いユーザーが安易にアップグレードを選択し、バックアップも何も無い状態のまま故障してリカバリするといった状況が多発するように思います。

そういった状況になったとき、もし1年間の期間外はアップグレードできないということになれば、Windows 10発売前に無償アップグレード前提で8.1モデルのPCを購入した人余計な費用負担を迫られることになります。

また、家電量販店などで店員さんに”無料でWindows 10にできますよ!”と勧められて8.1のPCを購入した人などは後々販売店ともめることになるような気もします。

何れ正式にリリースされればわかる事ですが、早めに情報が欲しいものです。

※その後
Windows 10に無償アップグレードした後リカバリしたら?(2)
posted by 132Labs at 13:01| PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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